NAGAの新タイプ「ウロボロス」(トップ取り派)に、自分の南3局を1局だけ見せてみました。結果は一致率50%、悪手率38.9%。半分しか同じ牌を切っていない、かなり「合っていない」局です。
一方で、同じ1局を旧タイプの「ニシキ」に見せると一致率83.3%、悪手率5.6%。旧タイプから見ればほぼ合格の打ち方が、新タイプのウロボロスからはダメ出しの連続でした。ずれていた場面を1つずつ見ていくと、ウロボロスの考え方がはっきり見えてきました。トップ目でも、テンパイの可能性があるうちは最後まで手を残す。形式テンパイやテンパイへの考え方が、自分とは大きく違っていました。
どんな局だったか
- 南3局、私は37,300点のトップ目(南家)。2着は親の26,200点、3着21,700点、ラス14,800点
- ドラは3s
- 途中で私が切った2mを親(上家)がポン、10巡目すぎに下家がリーチ
- 結果は流局。私はテンパイできず、ノーテン罰符で1,000点を払いました(37,300点→36,300点)。この局が終わった時点でも1位のままでした
解析は7タイプ全部(オメガ・ガンマ・ニシキ・ヒバカリ・カガシ・アナンタ・ウロボロス)でかけています。この記事ではウロボロスを中心に、必要なところで他のタイプも並べます。
場面1:6巡目、3pではなく1p(タンヤオの芽を残す)

手は 1m1m・56677m・1p3p・33556s。私は3pを切りました。ウロボロスの一番手は1p(100%)です。アナンタも1p(58%)。旧タイプは私と同じ3pでした。
なぜ1pなのか(私の読み):まだタンヤオの芽を残したいのだと思います。1pを先に切って、3pに2p・4pがくっつくのを待つ。くっついたら、今度は1m1mを外していく。1pと3pのどちらを残すかで、「タンヤオになる道」が残るかどうかが変わります。
場面2:10巡目、1mではなく西(上家の2mポンで1mが安全)

私は1mを切りましたが、ウロボロスは西(100%)。この場面はオメガ以外の6タイプが西でした。
なぜ西なのか:西は2枚切れ(自分から見ると3枚目)で、安全度の高い牌です。そして上家(親)が2mをポンしているので、1mも安全度の高い牌になっています。1mを持っていれば、いざというときの安全はそれで確保できている。だから2枚切れの西は先に切ってしまって大丈夫、という判断です。危ない牌だから切るのではなく、安全牌が余っているから切れる、という意味です。このあとも、ウロボロスは「1mか西を先に」と言い続けます。
場面3:下家のリーチ後、7mではなく1m(ベタオリしない)

この直後に下家からリーチが入りました。私はリーチの現物の7mを続けて切り、ほぼベタオリの形に入ります。ウロボロスはここで1m(99.7%)。アナンタも1m(86%)。旧タイプはオメガ以外、私と同じ7mでした。
なぜ1mなのか:まだテンパイの目を残したいからです。7mを切っていくと、5m6m6m7m8mと続いていた萬子の形がどんどん崩れます。萬子の形を残しておけば、あとで4mや7mが出たときに5m6mでチーして、テンパイに近づける。完全に降りるのではなく、安全な1mを使いながら、テンパイの可能性を残しておけ、という考え方です。
場面4:親の4mをチー(ウロボロス60%)

そして実際に、親が4mを切りました。56mでチーすれば、形式テンパイに近づける場面です。私はスルーしましたが、ウロボロスはチーが60%。アナンタは24%、旧タイプは3〜13%でした。
トップ目なので、普通は「リーチ者がいるのに鳴いて前に出なくてもいい」と考えるところです。でもウロボロスは、流局したときのテンパイ料まで含めて、取れる点は取りに行きます。ここは新タイプの中でも、トップ取り派のウロボロスだけがはっきり違いました。
場面5:終盤、8m・3pではなく西

終盤も、私は8m、3pと切りましたが、ウロボロスは西(99%・97%)。8mのときは7タイプ全部が西でした。ウロボロスは西を先に外して、萬子の形を残す判断です。私は萬子を崩して2枚切れの西を抱えていましたが、AIから見れば、テンパイの可能性を自分から手放していたことになります。
数字で見ると:ニシキなら合格、ウロボロスなら赤点

NAGAの「対局のまとめ」で、7タイプとの類似度を並べるとこうなりました。
| タイプ | 類似度 | 一致率 | 悪手率 |
|---|---|---|---|
| オメガ | 87.3 | 72.2% | 5.6% |
| ガンマ | 87.7 | 72.2% | 5.6% |
| ニシキ | 91.2 | 83.3% | 5.6% |
| ヒバカリ | 83.2 | 66.7% | 5.6% |
| カガシ | 78.7 | 66.7% | 11.1% |
| アナンタ(新) | 71.4 | 61.1% | 22.2% |
| ウロボロス(新) | 57.7 | 50.0% | 38.9% |
旧タイプのニシキとは類似度91.2で、7タイプの中で一番近い打ち方でした。悪手率5.6%は、18回の打牌のうち1回だけ「悪手」と言われた計算です。オメガ・ガンマ・ヒバカリも悪手率5.6%で、旧タイプから見れば、トップ目でしっかり守った私の打ち方は「ほぼ正解」です。
ところが新タイプになると、アナンタで悪手率22.2%、ウロボロスで38.9%。同じ1局でも、どのタイプに見せるかで評価がまるで変わります。旧タイプは「トップ目なら守る」人間の感覚に近く、新タイプは「取れる点は最後まで取りに行く」AI同士の対戦で磨かれた考え方、という違いが数字にそのまま出ています。
新タイプは、旧タイプより悪手率が厳しめに出ると言われています(キンマwebの記事)。雀魂の魂天プレイヤー、トリス10さんの動画でも、自分の半荘でウロボロスの悪手率が17.5%と出ていました。それと比べても、38.9%はかなり高い数字です。
ウロボロスから学んだこと
- トップ目でも、テンパイの目があるうちは手を残す。ベタオリは最後の手段
- 安全牌は「使い方」が大事。1mのようにポンで安全になった牌があれば守りは確保できているので、2枚切れの西は先に切っていい
- 形式テンパイを取りに行く鳴きも、トップ取りなら選択肢に入る
- タンヤオの芽のように、手の価値が上がる道を1枚でも長く残す
一致率50%と聞くとがっかりしますが、ずれた場面を見ていくと「自分はトップ目で守りに入るのが早すぎる」という癖がよく分かりました。形式テンパイやテンパイへのこだわりは、これから意識して打ってみます。
NAGAの新タイプ2つとMAKAで同じ半荘を比べた記事も書いています。あわせてどうぞ。


コメント